TOP > 消費生活アドバイザー > 資格活用事例 > 活躍する消費生活アドバイザー > 清水さん インタビュー記事2

活躍する消費生活アドバイザー

広報のような仕事もされているのですね。

清水 適切な表示が行われているか、といったチェックです。八木アンテナという、学術的にも著名なブランドを社員全員が非常に大切にしているんですね。だから、不適切な表示は絶対にしてはいけないわけです。設計部やカタログを作る部門でももちろんチェックしていますけれど、さらにわれわれもチェックします。

 お客様のご相談は月報にまとめ、関係部署にフィードバックしています。ときどき、トップから赤字でコメントが来たりしますよ。

 社内でも「わからないことがあったら、相談センターに」というスタンスになってきています。当センターには30年前のカタログも置いてあり、お客様とのやりとりで昔の商品の知識も蓄積されていますから、商品について一番知っているんですね。

 実は、異動でこの部署に来たときは「弱ったなあ」と。それまではB to Bの技術営業で、一般のお客様と話すことはほとんどありませんでした。それで「顧客満足って何?」といったたぐいの本をたくさん読んだんです。そのなかの一冊にACAP(エイキャップ)(公益社団法人消費者関連専門家会議)が紹介されていました。「こんな団体があるんだ、これは面白い!」と入会しました。ACAPの人たちからいろいろ教えていただき、「他社はこうしている」といった情報を得て、少しずつ実行していきました。

消費生活アドバイザー資格を知ったのは?

清水 ACAPに入会し、何人かの方と名刺交換をさせてもらったときです。お客様相談センター長とか、お客様相談室長という人たちの名刺に消費生活アドバイザーと書いてあるんですね。どういうものかとホームページを見たところ、面白そうな内容でした。問題集を取り寄せたのが、お盆の少し前くらい。それから猛勉強です。出社前にコーヒーショップに寄り、1時間半くらい勉強。帰宅前にハンバーガーショップで、また2時間ぐらい勉強。土日は図書館に開館から閉館まで詰めてひたすら勉強。でも内容が面白かったので、あまり苦にならなかったですね。

 通信講座の受講は間に合わなかったので、過去問題4年分を繰り返し解きました。わからないことはインターネットで調べ、自分でテキストを作っていきました。2年計画のつもりでしたが、第1次試験に受かった感触があり、あわてて小論文を書く練習をスタート。出題されそうなテーマを選び、図書館にこもって繰り返し書き、首尾よく合格することができました。

 このとき系統立てて関係法規を勉強したおかげで、社内の関連会議で根拠法を示してしっかり発言できるようになりました。表示ルールの変更や改正消費生活用製品安全法などに比較的たやすく対応できたのも、このときの勉強のおかげだと思っています。

 全社員に取得してほしいくらいの資格だと思いますので、現在、当センター内で消費生活アドバイザー資格の取得を勧めています。毎週1回、私が講師になって勉強会を開いているんですよ。(取材:2012年9月5日)

< 終 >

▲TOP