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活躍する消費生活アドバイザー

お書きになっているブログ、エコ@homeをたいへん楽しく拝読しました。

加藤 「おうちのなかのエコを考えましょう」ということから、エコ@homeという名前をつけました。このエコは、エコロジーでもあるし、エコノミー、経済的に節約するという意味のエコでもあるんですよ。

http://www.toonippo.co.jp/blog/eco@home/
ブログ「エコ@home」

 青森県の東奥日報という新聞社が、ホームページを立ち上げるにあたってブログを書く人を探していて、当時いろんなところで省エネ講座をしていた私の名前を耳にしたようなんです。
 それで、2009年から書きはじめました。

 テーマは、まったくバラバラです。季節や行事を話題にすることもあれば、手づくりが大好きなので、お菓子を作っているようすを書くこともあります。最近はあまり家では作らなくなったお味噌や納豆などを「作ってみました!」と、紹介することもあります。

 ブログがきっかけで、新聞紙面上にも2年間ほど連載させていただきました。
 テレビでも1度、省エネの話をさせていただきました。このときは5分間くらいの放送だったにもかかわらず、スーパーに買い物に行ったら、レジで「あっ、テレビに出てた人でしょう?」と言われてビックリしました。

 もともと、日々の生活のなかで発見したことや、「面白いな」と思ったことを、「こんなの、どうでしょう」と発信したいと思っていたんです。おぼろげではありましたけど。
 消費生活アドバイザー資格の取得も、就職することよりも、「生活に役立ちそう」と思ったからでした。

「生活に役立ちそう」と、消費生活アドバイザー資格を受験される方は珍しいです。

加藤 消費生活アドバイザーという名前を知ったのは、農学部の大学院生時代です。
 研究室の先生が、「うちの奥さんが消費生活アドバイザー試験を受けると言っていて…」といったお話をされ、「へぇー、そんな資格があるんだ」と思いました。
 大学のあった神戸は、消費者運動の先駆的な地域ですので、私が耳にすることができたのかなと思います。
 受験は、大学院を修了後、青森に転居してからになりました。

 消費生活アドバイザーの勉強でいちばんよかったのは、新聞を読む習慣がついたことです。
 恥ずかしながら、それまで社会のことに興味がなく、テレビなどのニュースを右から左へ聞き流すくらいでした。
 「消費生活アドバイザー資格を取得するには、新聞を読まなければ」と、新聞を読むことを日課にし、気になった記事のスクラップを始めたんですよ。
 そうしたら、身につきました!いまも新聞は必ず読み、スクラップもしています。そのようなスクラップの資料が先ほど話した消費者教育の授業に大いに役立ちます。まあ、忙しくて、何日かためてしまう日もあるんですけど。

 第2次試験に向けては、毎日、小論文を必ず一つ二つ書き、夫に文章を見てもらったりしました。
 いつも、私が何かできるのは夫の協力があればこそ、と思っています。今日も、夫が1時間以上雪かきをして車を出し、新幹線の駅まで送ってくれて、仙台に来ることができました。
 家族が協力し合うところを子どもたちが見て、何か感じてくれれば、と思っています。

消費生活アドバイザー資格を取得してよかったと思うことは?

加藤 大人としての社会的なつながりが広がったことでしょうか。
 青森に転居してきた翌年、2001年に消費生活アドバイザー資格を取得し、NACSに入会して10年以上になります。今年度からは青森分科会の会長を務めさせていただいています。
 消費生活アドバイザーにはいろいろな職業の方がいらっしゃることもあり、青森での社会的なつながりが充実してきたように思います。

 2006年から青森県消費生活審議会委員、2013年からは青森県水産振興審議会委員もさせていただいています。年に1〜2回しかお会いしない方であっても、議論を深める機会が続きますと、だんだんとつながりができてきます。
 専業主婦だとどうしてもつながりの範囲が狭くなりがちですので、よかったと思っています。

 また繰り返しになりますが、勉強した内容が生活と密着しており、とても役立ちます。
 ただ資格取得の際に得た知識は、過去のものです。
 やはり「有資格者です」と言い続ける以上は、日々勉強して、新しいものを取り込んでいかなければならないと思います。古い知識のままでは通用しません。

最後に、これから消費生活アドバイザーを目指す方へのアドバイスをお願いします。

加藤 消費生活アドバイザーにはさまざまな業界・業種の人がいます。この資格をもっていなかったら出会わなかったであろう人との出会いがここにあると思います。
 特に、私のように自分の生まれ育った地域でないところでの出会いは、とても貴重です。転勤等で転居しても日本全国に有資格者の支部があります。ぜひ入会して総会などに出席してみましょう。もっと世界が広がります。
(取材:2015年2月14日)

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