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活躍する消費生活アドバイザー

中村 尚美さん

商品開発、品質保証、生産管理などの業務でも、資格が活きています

中村 尚美(なおみ)さん(消費生活アドバイザー13期)
日新製糖株式会社 営業本部営業企画部生産委託管理課 副参事

1989年に日新製糖株式会社に入社、商品開発部に配属され業務用冷凍食品の開発に携わる。監査役室、甘味料部を経て、2002年に販売会社の日新カップ株式会社に転籍し、企画管理部において黒砂糖の仕入れや品質保証業務を担当。2005年、日新製糖お客様相談室を経て、再び日新カップ企画管理部に勤務。2015年より現職。
趣味は食べ物の雑学集め、温泉巡り。月に1回ほどは温泉に出かけ、土地の特産品や名物を食べることを楽しんでいる。

日新製糖は「カップ印のお砂糖」を作っている会社ですね。

中村 はい。日新製糖グループは砂糖の精製と販売のほか、砂糖加工品や甘味料全般の商品を販売しています。

 所属する生産委託管理課は、協力工場で製造する商品の生産管理を担当しています。協力工場は、当社の関連会社だったり、まったく別の会社だったりします。

 私は個包装の砂糖の生産管理を担当していますが、仕事は大きく分けて3つあります。
 1つは、販売状況を見ながら協力工場に生産品目と数量を指示して、商品を生産してもらうこと。
 2つ目は、包装資材の購買を行うこと。材質を選定し価格交渉をして、商品に必要な包装資材を協力工場に送ります。
 3つ目が、お客様から営業担当者を通じて要望された商品を具体化することです。

お客様からの要望には、どのようなものが?

中村 当社は砂糖がメインの会社ですので、私の担当で多いのは、お客様オリジナルのグラニュ糖の個包装です。
 ホテルや喫茶店やレストランでコーヒーや紅茶を頼んだ時に添えられていたり、テーブルに置いてあったりするお店の名前やロゴが入った個包装の砂糖です。最近では、コンビニエンスストアでも挽きたてコーヒーを販売するようになり、そうしたところのニーズも増えています。
 当社の個包装のシュガーは3グラム、5グラム、6グラムが主流です。なかには2グラムや8グラムなどもあります。お客様の要望には「4.7グラム入りのグラニュ糖の個包装を作ってください」というのもあります。お話を聞くと、ご提供される飲み物に最も適したグラム数だったりします。グラム数をただ変更するだけのことですが、生産する工場にとっては機械の細かな調整が必要になりますので、工場と協議してなるべくお客様の要望にお応えできるよう調整します。

ご要望にお応えできない場合もあるのでは?

中村 そうですね。そうした場合は、「お客様のご要望にそのままでは応えられませんが、こういう形態だったらできます」といった提案をお客様にします。

 たとえば、コーヒーシュガーの個包装を紙材質の包材で作りたいとのご要望があったのですが、コーヒーシュガーは角があり紙の包材では開封の時に指をけがするおそれがありましたので、フィルムの材質の包材をお勧めしたこともありました。

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