TOP > 消費生活アドバイザー > 資格活用事例 > 活躍する消費生活アドバイザー > 樋渡さん インタビュー記事3

活躍する消費生活アドバイザー

消費生活アドバイザー資格を取得したきっかけは?

樋渡 出産し育児休暇に入った時、「復職した時のために何か勉強をしておかなければ」と思いました。当時は、仕事にかかわる専門的な知識は実務や研修などで徐々に身についていたものの、もっと広い視野をもちたいという気持ちもありました。また、お客様対応の難しさを感じていたこともあって調べたところ、「消費生活アドバイザー」という、企業と消費者のパイプ役となる専門的な資格の存在を知り、受験を決意しました。

 公式テキストを購入し、家でコツコツと勉強。内容が幅広く、経済や法律分野などにおいては、馴染みのない言葉も多く、「今まで何も知らずによく過ごしていたな」などと思うこともあり、自分を鼓舞しながら頑張りました。
 論文対策としては、幸い時間はありましたので、新聞のコラムを書き写して文章の書き方を学んだり、時事ニュースに関する本を図書館で借りて読んだりと、地道に努力を続けた結果、合格することができました。

消費生活アドバイザー資格が役に立ったことがありましたら。

樋渡 品質保証の立場ですと、考え方として「自社商品に問題がないこと」を主眼にし、商品に問題があった場合はどのように改善するか(できたか)、最後に改善した商品の検査結果が良くなっていれば安堵する、というサイクル(PDCA)になります。

 ところが、お申し出対応商品の検査などを行っていますと、先ほどのような、明らかに商品に瑕疵(かし)がないもの(異物の混入など)への検査も請け負うことが多く、はじめは、そのような案件に対して、「細かいことを気にされる方もいるんだなぁ」と思っていました。
 しかし、(公社)日本消費生活アドバイザー・コンサルタント・相談員協会(NACS)での定期的な活動や九州支部メンバーと交流したり研修に参加することによって、消費者目線で考えることの大切さを認識することができました。
 「なぜそのように思われたのか」と考え、お客様の立場ではどのような回答が得られたら納得できるか、ということを念頭においてお申し出対応の調査や検査を進めています。

 消費生活アドバイザーの資格、NACSの支部活動のおかげで、消費者目線を念頭において仕事をすることができていると思います。
 今は、子育てや介護も一段落つきつつありますので、これからは 仕事も支部の活動も頑張っていきたいと思います。

(取材:2021年5月9日)
< 終 >

▲TOP