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活躍する消費生活アドバイザー

ベーカリー企業のコンサルティングもされていますね。

中島 はい。こちらも、消費生活アドバイザーの有資格者であるからこそいただいているお仕事です。
 社内会議に出席し、さまざまな視点から意見を述べています。今年で4年目ですが、人気商品が誕生し、企業活動に貢献できるのは嬉しいです。
 生活者としての感覚をもちながら、消費生活アドバイザーとしてしっかりと意見が言えることを評価していただいているのだと思います。

企業にとって、消費生活アドバイザーの理想的な活用の一つかと思います。

中島 そうですね。ネット上での外部人材を活用する企業は多いと思うのですが、実際に社内会議に参加させてもらって、直接意見を伝えている例は、まだ少ないのではと思います。

 新しい商品やサービスは、思いがけないトラブルが発生したり、消費者が望んでいない商品となる可能性が少なくありません。発売前などに、消費生活アドバイザーの意見を取り入れることで、より良い商品の開発につなげたり、また社内の視点だけでは見つけることのできないトラブルを未然に防ぐこともできるのではないかと考えています。

今後は、どのような活動をされたいですか。

中島 大学生の就職支援、女性のキャリア支援、金融機関のCS(顧客満足度)向上支援にも取り組む予定です。

 まず、大学生には入学後の早い時期に「若年者就職支援研修」でかかわった研修生からのメッセージを伝えたいです。
 就職がゴールではありません。自らの人生をプロデュースするためには、基礎学力と、情報を精選する力、そして何よりも「行動力」が必要だということに気づいてほしいからです。
 そして、女性のキャリア支援では、カウンセリングを初めに行いたいです。言葉にすることで自分の気持ちにも気づきますし、心の負担が軽くなることもあります。そのうえで、今後のキャリアについて一緒に考え、支援していけたらと思います。

 金融機関のCS向上では、投資優遇制度「NISA(ニーサ)」が導入されてから、顧客の裾野がかなり広がっていますし、増加する高齢のお客様への対応も今後の重要課題になっています。今こそ、金融機関は、さまざまなお客様の視点に立って、ニーズに応えていくCSに、早急に力を入れることが求められています。
 消費生活アドバイザーが活躍する場も広がるのではないでしょうか。

 今後も、消費生活アドバイザー、キャリアカウンセラー両方の視点を活かし、支援する年代も広げ、さまざまな場面で「人と社会をつなぐ架け橋」としてお役に立てるよう活動を続けてまいります。

(取材:2015年5月13日)
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