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活躍する消費生活アドバイザー

片山 仁子さん

ちょっと困ったときに利用できる、有償たすけあいシステムを運営

片山 仁(もと)子 さん(消費生活アドバイザー33期)
おたがいさま高松 代表

音楽大学卒業後、ピアノ教師としての活動をスタート、現在も自宅でピアノを教える。生活協同組合コープかがわで理事を務めるなど、さまざまな活動に参加。2012年に同生協の支援を得て、有志でおたがいさま高松を設立、代表を務める。地球温暖化防止活動推進員。
環境問題や地域活動にも積極的に取り組んでいる。「いろいろな人との出会いやつながりを楽しんでいます」。

おたがいさま高松について、簡単にご説明ください。

片山 おたがいさま高松は、2012年8月にコープかがわの支援を得て、有志で設立しました。事務所も生協店舗内にあります。生協を通じての依頼もありますし、信頼感にもつながっているかと思います。生協にとっては、組合員サービスの一つになっています。

 活動は、利用者さんから暮らしのなかのちょっと困ったことを「おたがいさま」に知らせてもらい、それを手助けできる応援者さんを登録者の中から探し、つなぐことです。
 誰かの役に立ちたいと思っている応援者さんに、できることやできる時間をあらかじめ登録していただき、都合のよい時間に応援していただいています。時間は、午前中だけ、土日だけといった指定もできます。

 利用料金は、月曜〜金曜(お盆・年末年始を除く)は1時間800円、土日や早朝・夕方以降は1時間900円で、30分刻みで加算されます。ほかに応援者の交通費をいただくことになっています。
 この利用料金から1時間当たり運営費200円を引いた金額が、応援者さんの応援料金になります。

 たとえば、利用者さんから「明後日の午前中、2時間、子どもを見ていてほしい」といったお電話がありますと、コーディネーターが応援者さんのリストから、午前中に育児ができると登録している、なるべく近所の方に連絡を取ります。

 「着付けのお手伝い」で登録されているような方は、あまり応援される機会はないかもしれませんが、カレンダーが毎日埋まっているような応援者さんもいらっしゃいます。

 2016年2月現在、応援者さんの登録は260人くらいになっています。生協の保険に入っている関係で、応援者はコープかがわの組合員とその家族に限られますが、16歳以上なら性別や年齢に関係なくどなたでも応援者になっていただけます。
 利用者さんは、登録不要で生協の組合員に限らず、地域のどなたでも利用できます。週に何日もずっと継続して利用される方もいれば、年に1回だけというような方もいらっしゃいますが、現在、1か月に約120人が利用されています。

 応援時間は、年間で延べ1万時間を越えるようになってきまして、昨年12月は1,180時間でした。

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