ところで、消費生活アドバイザー資格取得のきっかけは?
長澤 企業とお客様の架け橋になれたら、と思ったことです。
私はNTTの法人営業部で企業にサービスの提案をする仕事を長くしていまして、退職前の10年間ぐらいは、企業からの問合せ電話の受付業務に携わっていました。
企業サイドの視点で見ることが多かったので、お客様がどのように企業を思っているのかを知り、その架け橋になりたいと思ったんですね。
実は、50歳になったときに「定年までにどれだけ資格が取れるか、挑戦してみよう」と思っていました。社内の通信教育支援制度も利用して、初級システムアドミニストレータ、販売士2級、POP広告クリエーター2級も資格取得できました。システムアドミニストレーターは、情報処理技術に関する試験で、パソコンに強くなりたいと思って取りました。実は、消費生活アドバイザーは4年かかりました。
資格試験のため、よく(土日はほとんど!)図書館に通っていましたね。
消費生活アドバイザーの勉強は、勤務終了後、「毎日8時まで」と決めて、会社の休憩室で勉強しました。勉強方法は、ノートを活用しました。用語を左側に書いて、右側に説明を書き、半分隠して覚えました。「とにかく書く!」ようにしました。わかりにくいところは自分なりの図にして、関連を付けて覚えました。
消費生活アドバイザー資格取得が役に立っていることがございましたら。
長澤 消費生活アドバイザーの知識とはあまり関係ないのですが、先日、身内の相続権について勉強せざるをえなくなりました。
消費生活アドバイザーの資格取得を通して法律分野も含めて広く勉強させていただいたことで、「自分でやってみよう」と着手し、すべて手続きをすませることができました。もし資格取得していなければ、すぐに専門家に頼ってしまったと思います。
勉強がどれだけ身についているかはわかりませんが、そういう点ではこの資格を取ってよかったと思います。勉強して、それを実際に使うというのは面白いですよね。
また、これは抱負なのですが、女性会や老人会などで、詐欺に遭わないための方法などについて話ができれば、と思っています。
町内のお年寄りの方から、「こんなことがあったよ」「こんな電話がかかってきたよ」といった話をよく聞きますので。
これから消費生活アドバイザー資格取得をめざす方へのメッセージを。
長澤 遠回りしていても、自分がしていることは、なんらかの形で役に立つことが必ずあると思うんですね。目的に向かって努力していけば、必ず道は拓けると。私は、資格取得まで4年かかりましたけど、その4年は、すごく大事です。1回や2回の挑戦でやめてしまうのではなくて。必ず道は拓けてくると思います。
(取材:2018年10月20日)
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