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活躍する消費生活アドバイザー

消費生活アドバイザー資格が役に立っていることがございましたら。

 まず、専門的な知識を習得することができ、それが自分自身の担当する業務に直結しているところです。
 特に、消費生活センターにおける相談対応としては、担当職員として二次的な対応をはじめとする後方支援ができるようになったと思います。まだまだ未熟なので、消費生活相談員の方からみると頼りないかもしれませんが。
 また、鹿児島県弁護士会の先生方や県内の消費者行政担当部署の皆様とも交流させていただく機会が増えました。鹿児島県ではここ数年で合格者がおらず、久々の合格者だったということで、多くの方々から祝福のお言葉をいただけて嬉しかったです。

 兼務している企業誘致においても、大変役に立ちました。
 誘致交渉等を行います企業様の多くは、消費生活アドバイザー資格を認知していらっしゃいます。
 企業が、多様化する顧客ニーズに対応するためのお客様相談窓口や新商品開発部門などで、消費生活アドバイザーが有する広範囲な専門的知見を求めていることを実感しました。
 企業における経営の基本やコーポレートガバナンス、環境分析や経営分析、事業戦略のポートフォリオなどを活用した経営戦略、CSRやコンプライアンスについての理論を学ぶことができたのも、よかったです。

 それから、2018年4月よりNACSに正会員として加入し、定期的に届く情報誌などが知識のアップデートに役立っています。また、九州支部においては愛智支部長をはじめ、多くの役員の方と交流させていただき、相談対応で行き詰まった際には相談させていただいたりしています。

今後の抱負をお聞かせください。

 せっかく頑張って勉強して取得した資格ですので、これからもっと積極的に活用していきたいと思います。消費者行政に関連するセミナーやイベントに積極的に足を運び、多くの方と名刺を交換させていただきたいです。人的ネットワークは、相談対応現場においては必ず役に立つと考えています。
 資格取得は、目的ではなく手段です。これからも日本産業協会が開講しているeラーニングやNACSが開催するセミナーへの参加を中心に、継続して学習に取り組み、常に最新の法令や事例を収集し、消費者教育を実践していく講師として、次の時代を担う若年層にとって最大限の効果がある講義(知識と知恵)を提供していきたいです。

消費生活アドバイザー資格取得を目指す方へのメッセージを。

 私は消費生活アドバイザーの資格を取得して本当によかったと思っています。学習内容が現在の業務に直結していることも大きいのですが、「生活の知恵」を培うことができたからです。
 この資格を取得するためにはとても広範囲な分野を学習しないといけないことは確かですし、合格率も約2割と困難な試験であることも事実です。しかし、広範囲の学習をしたことで、商品を購入する際の選択基準や表示の確認など、日常で起きるさまざまな細かい事象についての理解を深めることができました。
 資格を取得するまでは本当に大変だと心から思いますが、1度決めたら途中であきらめることなく、最後までしっかりと学習しきっていただきたいです。この資格を取得すること、そして学びつづけることによって、必ず誰かの役に立てると思います。継続は力なり!

(取材:2018年12月13日)
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