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活躍する消費生活アドバイザー

谷村 嘉彦さん

自動車エンジンの開発に携わりながら、ウィークエンド・テレホンの相談に対応

谷村 嘉彦さん(消費生活アドバイザー37期)三菱自動車工業(株)EV・パワートレイン技術開発本部 エンジン要素開発部

1985年に三菱自動車工業(株)に入社。乗用車用ガソリンエンジン、ディーゼルエンジンの開発部門に配属され、エンジンの企画やエンジン部品の開発設計を担当。これまで34年間、エンジン設計部門に従事し、三菱自動車のほとんどのエンジンの設計に関わり現在に至る。モットーは「不撓不屈」。

三菱自動車の設計部でのお仕事について、簡単にご説明ください

谷村 各国の法規や規制、お客様ニーズに合った乗用車用ガソリンエンジン、ディーゼルエンジンを開発するため、エンジン構成部品の設計をしています。ここでの業務は、CAE(Computer Aided Engineering)を使って、部品の強度、機能、コスト等から最適な形状を検討し、試作評価して量産できる図面に仕上げることです。
 試作品での耐久試験や機能試験の結果をみて、改良案を検討することもあります。また、いかに安く部品をつくれるかを検討するため、部品を製作しているサプライヤの現場を訪問したりもします。

エンジン設計ひと筋だったのですか。

谷村 はい。入社以来ずっと乗用車用エンジン開発の設計に従事しています。当社のエンジンの種類は排気量660ccの軽車両から3800ccのSUV車までありますが、ほとんどのエンジンに携わりました。
 最も印象に残っているのは、私が入社して最初に設計した吸気系部品が採用された3000ccV6エンジン搭載のデボネアです。エンジンを量産するために必要な「評価試験」をクリアするのに大変苦労しました。その後続けて、2500cc V6エンジン搭載のディアマンテ、3000cc V6 ツインターボのGTOも吸気系部品を手がけました。
 いずれも現在は生産されていませんが、私にとって思い出深い車となっています。

ご苦労されているところは?

谷村 なかなか自分が設計したとおりに部品ができない場合、耐久試験や機能評価試験の結果をみて、限られた開発期間のなかで対策を取らなければならないことです。
 しかし、自分の設計した部品やエンジン、車が世に出て、少しでもお客様に喜んでもらえることがやりがいにつながっています。

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