TOP > 消費生活アドバイザー > 資格活用事例 > 活躍する消費生活アドバイザー > 有村さん インタビュー記事1

活躍する消費生活アドバイザー

有村 知里さん

「小さくても 強く やさしい会社」を目指すコンサルティングをしています

有村 知里(ちさと)さん(消費生活アドバイザー11期)
アイパス経営コンサルティング株式会社 代表取締役

地方公共団体にて水産行政担当職に携わった後、水産商社・製造卸にて、新規事業開発と販売促進を担当する。1995年に中小企業診断士として登録、1997年に有村コンサルティングオフィスを設立。2021年にアイパス経営コンサルティング株式会社を設立、中小企業の経営改善・経営革新支援、新事業支援に携わっている。クライアントの強みを導き出し、実行可能な提案で課題解決することを得意とする。また、横浜商工会議所・川崎商工会議所、相模原商工会議所などにて専門家としても相談にあたっている。
15年ほど前から合唱団に参加、現在はバッハの曲を歌い、アルトを担当。

お仕事について、簡単にご説明願います。

有村 中小企業診断士として、中小企業様の経営課題の改善のお手伝いをしています。
 依頼される経営課題には、経営チームの運営を円滑にしたいとか、事業計画の作成や推進、その過程でチーム力のアップや、人材育成のお手伝い、経営の効率化、事業の仕組みづくり、新規事業の計画づくりなどがあり、多岐にわたっています。

どのような業種からのご依頼が多いのでしょうか。

有村 お弁当の製造や青果販売など、食品分野からよくお話をいただきます。また、福祉系、教育系など、サービス業系の分野が多いですね。
 経営改善や販売促進の打開策、事業計画の策定などを経営者様といっしょに行い、補助金の申請提案なども入れたりして、全体的な進行を支えていきます。
 ただ、課題は基本的なところにあったりするので、特に業種を絞っているわけでもないです。

 たとえば、チーム力を向上したいというご依頼をいただいた場合、「その会社にとってのチーム力とは何か」「何がチーム力のボトルネックになっているのか」などを探っていきます。
 あるご相談では、一緒に目指すはずの目標がメンバーに十分に理解されていないことがわかりました。
 そこで「売上高を達成するためには、どれだけのお客様が必要でしょうか」「主力の商品はどれだけ売れていればよいでしょうか」などと「一番重要な部分は何か」を考えてもらいました。そこを理解してもらったら、「今年の目標はこれにしよう」という計画も、社員一人ひとりが動ける数字になっていきます。
 実績が見えると「今年はここまで達成できたから、来年の目標はここまで上げてみよう!」と計画達成も順調になっていきます。

 課題がわかって、どんなことをすればよいのか、社員やチームメンバーが納得すれば改善が動きはじめ、実感できるとさらに良くなっていくという感じです。
 アドバイスして終わり、ではなく、伴走できるコンサルタントでありたいと思っています。

お客様の気づきを手助けし、アドバイスに納得していただく過程が重要なんですね。

有村 はい。腑に落ちるといいますか。そこの過程が重要だと思っています。
 一方的に「こうしたほうがよい」とアドバイスしただけでは、相手が実行できないのではないでしょうか。納得感をどのように得ていただくか。そこにフォーカスしていくというアプローチをしています。

 また、課題解決に一般的なセオリーがあるわけではありません。まず現状を把握することが重要だと思っています。
 たとえば、お客様から決算書を見せていただいたり、工場の中を見せてもらったり、社員さんにヒアリングさせていただいたりして、「何が課題なのかな」と考えます。
 「社長さんはこうおっしゃっているけれども、もうちょっと違うところにも問題がありそう」「こういうところが課題かもしれない。では、どうすればいいか」と、まずは全体像をつかんでから解決方法を探っていきます。

▲TOP