TOP > 消費生活アドバイザー > 資格活用事例 > 活躍する消費生活アドバイザー > 山本さん インタビュー記事1

活躍する消費生活アドバイザー

山本 祥子さん

資格取得し、相談員に。学びを通して、世界が広がりました

山本 祥子(しょうこ)さん(消費生活アドバイザー33期)
NPO法人消費者ネットみやざき 理事

グリーンコープ生協みやざき 理事を務めた後、宮崎市消費生活センターの相談員、九州財務局宮崎財務事務所 多重債務相談窓口の相談員となる。2021年より、NPO法人消費者ネットみやざき理事。宮崎県や市の委員も多数務めている。
趣味は、列車を利用しての旅行。九州内のD&S列車や、ローカル線に乗るのが楽しみ。最近はまっているのは、フリマアプリを活用しての、断捨離とお宝探し。

「消費者ネットみやざき」について簡単にご説明願います。

山本 「消費者ネットみやざき」は、宮崎県初の適格消費者団体の認定を目指して、2016年に設立されたNPO法人です。消費者被害の未然防止・拡大防止のための申し入れ活動や、無料相談会の開催、消費者被害を予防するための学習会等を行っています。
 被害情報は、当団体の電話やFAX、ホームページ、無料相談会などで収集しています。時代を反映して、定期購入トラブルやマルチ商法の問題などの相談が寄せられています。

昨年5月に理事になられたのですね。

山本 はい。設立当初からの会員ではありましたが、活動状況のお話をうかがう機会があり、より積極的に関わりたいと思いました。そんな時、事務局長である弁護士の先生からお誘いがあり、理事として活動をすることになりました。

 皆さまからの情報をもとに、事業者に改善点をお示しすること、学習会や無料相談会を開催することは、社会の安心・安全につながります。
 たとえば、現在80歳台の私の母の話なのですが、コロナ禍のなか、「目元だけでも綺麗でいたい」と、まつ毛育毛剤をお試し価格で購入。その後契約が止められず、困り果てて私に連絡がきました。母は、「これは勉強代だね。窓口に相談するのはちょっと…」と、躊躇していましたので、「お母さんは悪くない。簡単に契約できるのに、解約が困難で想定外の支払いまで生じるのは、契約内容に問題があると思う」と伝えて、消費生活センターへの相談を促し、私たちのNPOにも情報提供をしてもらいました。

 一つの「困った」の後ろには、より多くの「困った」が存在します。私たちの活動は、それらの「困った」を丁寧に拾い上げて事業者や社会に還元し、よりよい社会を目指すことだと考えています。

ご苦労されていることは?

山本 思うように活動に広がりが見られないことです。理事や弁護士の先生方を先頭に、熱心に活動しているのですが、組織全体としては、人的にも経済的にもまだ足りていません。
 私たちの活動を広く知っていただき、より多くの方の支持を得る必要があると感じています。

▲TOP