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活躍する消費生活アドバイザー

では、消費生活アドバイザー資格について。取得されたきっかけは?

山口 大学の授業でこの資格を知り、いつか取得しようと思っていました。
 パナソニックでは、商品開発部門やお客様対応部門など、お客様に近いところで働く社員に資格取得を推奨していました。
 当時は、「実務経験3年以上か28歳以上が受験資格」でしたので、業務経験が3年になってすぐに資格を取得しました。

消費生活アドバイザー資格を取得していてよかったことは?

山口 パナソニックで働いている時に取得した消費生活アドバイザーの資格は、常に私の強みになって様々な仕事に就くことができたと思っています。パナソニック退職後も、パナソニックから商品モニターなどの依頼を受け、仕事をしたこともあります。
 大手広告代理店の業務委託契約の仕事でも、「広告は企業と消費者をつなぐもの」という視点が私の強みでした。景品表示法を知っていることで、仕事がスムーズに進んだこともあります。そして今の相談員や啓発の仕事でも、この資格が活きています。

 私の仕事人生は、アドバイザー資格が支えになっています。

NACSの大阪相談室長も務められていますね。

山口 はい。ほとんどの自治体が休んでいる毎週土曜日(年末年始を除く)に電話での消費生活相談を実施する「ウィークエンド・テレホン」という相談体制がNACS((公社)日本消費生活アドバイザー・コンサルタント・相談員協会)にはあり、その運営が私の役割です。
 ウィークエンド・テレホンは、自治体の相談センターと違い、受けた電話で助言し、折り返し電話することもありません。適確な助言を即できるように、相談員一人ひとりの力量が勝負です。そして一つ一つの相談対応にとても神経を使います。
 相談は毎回20件弱あります。
 「今日がクーリングオフ期間の最終締め日ですね。今日の消印で出してください」といった、切羽詰まった相談も寄せられ、被害を水際で防いでいると実感することも多くあります。
 「アダルトサイトで『今すぐ電子マネーで払え』と言われ、電子マネーの番号を送ったのですが…」「すぐにこの電話を中断して電子マネーを取り返す手続きをしてみてください」「取り返せました」といった相談もあります。
 こうした土曜相談に対応できる優秀な相談員が、NACS西日本支部にはたくさんいるんですよ。皆さん、16時に相談を終えると、ぐったりされていますが。

日々多忙を極めておられますが、リフレッシュするために行っていることは?

山口 アウトドアの遊びが大好きで、山歩きによい季節は、夫と2人でよく出かけます。きっちり計画せずに、マイペースで「今日はもう疲れたから、ここで休憩」と気ままな旅が大好きです。それが心の開放になっています。

(取材:2023年8月28日)
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