TOP > 消費生活アドバイザー > 資格活用事例 > 資格活用への取組み > 明治安田生命保険相互会社 インタビュー記事1

資格活用への取組み

「MY消費生活アドバイザーの会」を立ち上げ、社内・外に向けた一段階上の活動を進めています

明治安田生命保険相互会社 お客さま志向統括部 お客さま志向推進グループ

創業1881年、総資産46兆6,717億円(2025年9月末現在)の明治安田生命保険相互会社は、2024年、ブランド通称を「明治安田生命」から「明治安田」に改めた。これには、「保障とアフターフォローの提供」という従来の生命保険会社の役割を大切にしながら、「ヘルスケア・QOLの向上」「地域活性化」の方向にさらに役割を拡充していく、という強い想いが込められている。社会課題の解決に貢献する取組みをいっそう進めようとする同社において、消費生活アドバイザー資格者はどのように活用されているのだろうか。東京・丸の内の本社を訪ね、うかがった。

■「お客さま満足度調査」が大幅改善

 明治安田がお客さま志向に大きく舵をきったのは2005年、保険金不払い問題が発覚し、金融庁から業務停止命令を受けた時にさかのぼる。同社ではその問題が起きた原因のひとつは、「お客さまの声」をしっかり受け止められなかったことにあると認識し、「お客さまの声」を一元管理し、改善の取組みを推進する「お客さまの声」統括部(現「お客さま志向統括部」)を創設。以来、お客さまの声を集約するシステムを整え、お客さま志向の業務運営方針を策定し、お客さま志向を徹底する新たな企業風土の創造をめざしてきた。
 それから20年。明治安田が問題発覚直後の2006年から毎年行ってきた「お客さま満足度調査」をみると、2024年は「満足 + やや満足」が当初から約41%増の68.2%、「やや不満 + 不満」は約12%減の3.0%と、劇的な改善がみられる。

お客さま満足度調査の画像

「『お客さまの声』白書2025」より

 実はこの間、同社のお客さま志向統括部は、消費生活アドバイザー資格の取得推進に熱心に取り組んできた。下図のように、2006年に16名だった消費生活アドバイザーは年を追うごとに増え、2025年には654名に到達。これは当初の40倍以上であり、現在、明治安田は企業での消費生活アドバイザー登録者数としては全国第2位の規模である。お客さま志向への転換を図るなかで消費生活アドバイザー資格が広く知られるようになり、有資格者の増員がお客さま志向の到達度を示す数値ともなる。この20年間に、そんな好循環が生まれていたことがうかがわれる。

明治安田における消費生活アドバイザー資格者数の推移の画像

■消費生活アドバイザーの社内推奨

 では、同社では消費生活アドバイザー資格者数を大きく伸ばすために、具体的にはどのような支援を行ってきたのだろうか。お客さま志向統括部 お客さま志向推進グループのメンバーに話をうかがった。
 「毎年4月に社内イントラで『消費生活アドバイザー・チャレンジャー登録』の募集をかけ、消費生活アドバイザー試験に少しでも関心のある方に登録をしてもらいます。そしてその登録者に向けて、事務局から定期的に『試験の申込みが始まりました』『こういうテキストがあります』など、メールで情報提供をしていきます」
 そう説明するのは鈴木聖子さんである。まず消費生活アドバイザーがどういうものか知ってもらう。そしてその勉強法や難易度、実際に受験した人の話などを紹介していくことが、受験者の増加につながる。そう考えて鈴木さんはこれまで10年以上、多くのチャレンジャーを合格までサポートしてきた。
 「私も長らくチャレンジャー登録をしていて、鈴木さんのメールや予想問題集を見ていました。それでグループマネジャーに着任したときに、良い区切りと思い、資格を取得しました」 と話すのは、山下美早子グループマネジャーである。
 とはいえ、生命保険会社には生命保険募集人資格をはじめ、業務上で取得しなければならない資格がたくさんある。FP資格も控えている。したがって、消費生活アドバイザー資格のチャレンジャーは、ある程度の業務経験をへてからの人が大半とのこと。
 主任スタッフの月浩司さんも、その一人だった。
 「前職では営業所長をしていました。生命保険は消費者にとってわかりにくい商品だと思います。にもかかわらず、安くはない保険料を毎月お支払いいただき、しかも長く続いていきます。そういう商品だからこそ、この資格を持つべきだと感じ、勉強しました」
 主席スタッフの田邊淳さんも横で口をそろえる。
 「私は前職で法人営業をしていましたが、消費生活アドバイザー資格の実用性を強く感じていました。初チャレンジでしたが、月さんといっしょに楽しく勉強しました」
 同じ目標をもつ同僚と励まし合えるのも、受験者が多い組織ならではの強みだ。
 「名刺に『消費生活アドバイザー資格者』と書けるのもありがたいですね。相対するお客さまの安心に寄与する効果もあると思っています」(月さん)


▲TOP