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活躍する消費生活アドバイザー

堤直子さん

資格のおかげで、新しい世界が広がりました

堤 直子さん(消費生活アドバイザー21期)
公益財団法人日本クレジットカウンセリング協会 広島カウンセリングセンター アドバイザーカウンセラー

2009年から広島カウンセリングセンターに勤務、2013年からは高松相談室のカウンセリングも担当。「休日に家の近くの河原で子どもとキャッチボールをするのが楽しみです。中日ファン(広島出身ではないので…)です。去年はプロ野球観戦に6回行きました」。

(公財)日本クレジットカウンセリング協会について簡単にご説明願います。

 当協会は、クレジットや消費者ローンを抱える多重債務者の方々の生活再建や救済を図るため、カウンセリング事業や啓発活動を行っています。
 この、いわゆる多重債務とは、複数の債権者からの借り入れ、もしくは過重な債務を負っていて、返済に困っているというような状態のことをいいます。

 当協会は、1980年代前半に、多重債務による自己破産の増加が顕著になったことを受けて、通商産業省の主導により、日本弁護士連合会、消費者団体、言論界、学識経験者およびクレジット業界等の理解と協力が土台となって、1987年に財団法人として設立されました。
 その後、2002年に至って、貸金業界、銀行業界も協会の維持・運営に参画することになり、消費者信用業界全般にわたるカウンセリング機関となりました。
 2007年には、政府の多重債務者対策本部が策定した「多重債務問題改善プログラム」により、各ブロック単位(全国11か所)への拠点整備を要請され、順次、カウンセリングセンターや相談室を開設しています。現在は、全国に7カウンセリングセンター、6相談室があります。
 2012年、政府の公益法人改革のもと、公益財団法人に移行しました。

カウンセリング事業は、どのような内容なのでしょうか。

 カウンセリング事業には、"多重債務ほっとライン"という「電話相談」と、弁護士会から推薦を受けた弁護士と、消費生活アドバイザーなどの資格をもったアドバイザーが面談を行う「カウンセリング」があります。

 電話相談は、クレジットや消費者ローンの債務に関する相談に応じています。
 内容によって、回答・助言したり、他の相談機関を案内したり、カウンセリングの予約を入れたりします。
 受付時間は、月曜〜金曜(年末年始・祝日をのぞく)の午前10:00〜12:40・午後2:00〜4:40です。

 カウンセリングでは、家計表をもとに生活のことや、債務の返済・整理の方法、司法手続きに関する情報などを必要に応じて助言しています。当協会で行う電話相談やカウンセリングは無料ですので、相談者の費用負担は一切ありません。
 さらに、相談者の希望があり、またそれが可能な場合には、いわゆる任意整理も無料で行っています。これは、債務の減額や分割弁済について、債権者と交渉して弁済計画を立てる債務整理の方法です。

 当協会の"多重債務ほっとライン"に寄せられた2012年度の電話相談は4,137件で、うちカウンセリング受付は1,245件でした。
 広島カウンセリングセンターのみですと、電話相談は294件、うちカウンセリング受付は73件となっています。
 これまで改正貸金業法の完全施行や相談窓口が整備されたことなどで、当協会に対する相談件数は著しく減少傾向にありましたが、2012年度は、前年度よりも相談件数が微増となりました。

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