金融経済教育の出前講座を300回以上実施。独自で考案した被害防止用「撃退ツール」が受講者に好評です
木村 あけみさん (消費生活アドバイザー14期)
東北財務局 山形財務事務所 専門調査員
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金融経済教育の出前講座を300回以上実施。独自で考案した被害防止用「撃退ツール」が受講者に好評です
木村 あけみさん (消費生活アドバイザー14期)
東北財務局 山形財務事務所 専門調査員
現在のお仕事を簡単にご説明ください。
木村 東北財務局山形財務事務所に勤務して3年になります。
財務局は財務省の総合出先機関で、山形財務事務所では金融庁からの事務委任も受け、財政、国有財産、金融、経済調査、相談などの幅広い仕事を行っています。
私の仕事は専門調査員で、特に借金に関する相談と金融犯罪被害の防止、金融経済教育などを行っています。
山形財務事務所では、2014(平成26)年度は95件の相談があり、2015(平成27)年度上期は37件と前年同期比で9件減少していますが、最近の相談はとても複雑です。相談者お一人で、心身の病気、家族間トラブル、さらに職場と家庭環境等にも問題を抱えていることも多く、1件で2時間を超える相談が増えています。平均すると1件当たりの相談時間は74分です。
私たち相談員は法律家ではありませんから、相談者に指示をしたりすることはありません。複雑な問題を整理するお手伝いをし、いかに解決する気力を出していただくかが役割です。
相談の対応で、心がけていることなどは?
木村 思いあまって相談に来られる方も多いので、尋問のようにお聞きするのではなく、会話のなかからいっしょに問題点を探し出していくことですね。
その際は、以前、化粧品メーカーで働いていたときに学んだカウンセリングやコーチング、消費生活アドバイザー試験の勉強を通して得た法律知識なども生きています。
ただ法律用語などは、わかりにくい上、悩み疲れている時には受け入れにくいと思いますので、使わないようにしています。
相談受付窓口は、月曜から金曜の8時30分〜16時30分(12〜13時除く)です。電話相談のほか、来所される方も事前にお電話をいただくようお願いしています。