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活躍する消費生活アドバイザー

仕事以外の活動をたくさんされています。

小川 身体がもたなくなればギブアップしますけれど、身体がもち、自分のやりくりの中でできるのではあれば、声をかけてもらえたり、頼まれたら、ありがたいことだと思って引き受けています。基本的に断りません。
 入社して最初の配属先が堺製造所でした。ここは石炭でガスを作っていた昔ながらの工場で、30年前に閉鎖されたのですけれど、そのときのメンバーが昔を懐かしんで、15年くらい前から同窓会をするようになりまして、その幹事もしています。参加者の高齢化が進み、第1回の300人から減る一方ですが、それでも第9回目の今年も120人が参加。会場の手配や調整をして、当日は司会もしました。

NACS西日本支部で活動されるきっかけは?

小川 消費生活アドバイザー資格を取得したのは50歳近くで、「そろそろ人生の折り返し地点、自分の持っているもので社会に恩返しすべき頃」と思ったんですね。では、何で恩返しをしようかと考えていたときにNACSと出会いました。ここで自分なりにお手伝いできることがあればと思ったのが一番のきっかけです。

 NACSでは、会社では知り合えなかったであろう人たちとたくさん知り合いになれました。時間がだいぶ取られますけど。特に西日本支部の副支部長になってからはメールがたくさん入ってくるので大変です。朝早く出社して、9時の始業までに個人のスマホでNACSのメールをチェックし、返事をしたりしています。

高齢社会での消費生活アドバイザーの活用法について、アイディアがありましたら。

小川 高齢者をターゲットにした詐欺事案が非常に多くなっていますね。我々がサービスを提供している方は高齢者の方が多いですが、その息子さん娘さんも50〜60歳代、これから高齢者になろうかという方々です。
 そこで、関西の消費者団体さんにもご協力いただいて、入居者の方向けに詐欺にひっかからないための講座を開催したこともありました。入居者さんには、ご家族含めて、被害にあっていただきたくないですから。

 アクティブライフには、月に1回、サロンを地域の方に開放して、「お茶でも飲んでゆったりしてください」という場として提供している施設があります。ご利用者さんでなくても、「ご近所の方であればどうぞ…」と。そういうところで、消費生活アドバイザーが「詐欺事件にぜひ注意しましょう!」とか「最近この地域でも発生していますよ」と、いっしょにお茶を飲みながら、注意喚起もできますね。

今後の抱負をお聞かせください。

小川 成年年齢が引き下げられましたので、高齢者だけでなく大学生や高校生といった若年者も悪徳な事業者のターゲットになってくる可能性があります。
 ネット社会が発展すると、表面に出てこない犯罪もあるので、なんとか若い人にしっかり知識をもってもらうことも大切だと思います。NACSでの活動も含めて、そうしたことを手伝っていけたらと思っています。

(取材:2018年11月22日)
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