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活躍する消費生活アドバイザー

調査研究は、どのように進めているのですか。

長谷川 隔月での活動であり、多忙なメンバーでもあることから、調査期間、方法、担当者を柔軟にしています。
 たとえば年度テーマなどは期間の制約を設けず、関心のあることを深く追求するという方法をとっています。データ分析の得意なメンバー、フットワークの軽いメンバー、文章作成のセンスがあるメンバーなど各自の得意分野を活かして、長いお付き合いのなか、自然な分担がされています。

 左の写真は名古屋市消費生活センターの消費者開放試験室をお借りして白だしの試食会を行いました。スーパーで見かける白だし5品を各メーカーの料理例「吸い物」表示に従い調理したものを試食し、甘味・塩味・香り・旨味について「我が家の味」と比較しました。

河合 行政や企業とコラボレーションすることもあります。
 たとえば2000年には公開講座「食品表示・有機食品の検査認証・表示制度」を実施しました。
 農林水産省名古屋農林水産消費技術センター(現・独立行政法人農林水産消費安全技術センター)より講師をお迎えし、2000年当時のJAS法改正について解説していただきました。受講者はNACS中部支部にお声掛けし、募りました。

 また、2009年は当研究会発足から10年目にあたりましたので「10周年記念講演会 & パネルディスカッション」の公開講座を実施しました(公募参加者50名)。テーマは「めざせ!ラク家事! ライフスタイルから考える食洗機の使い方」、構成は次のようなものでした。

第1部「知っているようで知らない食器洗い乾燥機のはなし」
講師:パナソニック(株)南雲妙子氏

第2部「ホントにラク家事? ホントにエコ? 洗剤・食器のセレクト方法は?」
パネルディスカッション:パナソニック(株)ホームアプライアンス社 南雲妙子氏、花王(株)生活者コミュニケーションセンター 大島昌子氏、(有)竹堂園 代表取締役 島倉 淳氏ほか

 2018年は、三州三河みりん醸造元 角谷文治郎商店(株)三角祐亮氏による「みりん講座」を受講しました。

長谷川 研究発表の方法もさまざまです。
 パンフレットの形でまとめることが多いですが、冊子を制作することもあります。消費者の皆様に伝えたい内容により、そのつど選択しています。

 2013年には名古屋市立商業高校2年生に研究会のメンバーを「食の講座 たまご選びのヒント」講師として派遣しました。これは名古屋市消費者教育モデル校事業です。

調査研究で苦労されることは?

河合 調査の結果をわかりやすくまとめることですね。
 パンフレットを作成するとき、初めて手に取って読む人の立場になって、表現やレイアウトを検討しています。食品なので、味覚などはぜひ結果として伝えたいところですが、数字で表せるものではなく、基準や表現が難しいです。

研究発表の反響はいかがですか。

長谷川 メディアに取り上げられることもあります。次のようなところから取材を受けました。

2003年1月 朝日新聞 掲載「食品表示について」

2004年1月 朝日新聞 掲載「コンロ選び、主婦ら指南書」IH? ガス?

2008年4月 朝日新聞 掲載「地元の食材にこだわり。納得おにぎり提案。」

2015年3月 食品新聞 掲載「日東醸造にて しろたまり手作り教室」

2015年9月 食品新聞 掲載「消費者視点で白だし嗜好調査」

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