■消費生活アドバイザーについて
百瀬部長は、1991年に消費生活アドバイザー資格を取得した。
「20年以上も前になりますが、『新しいライフスタイル』の提供に興味があり、消費生活はそれに大きな影響力があると考え、この資格を取得しました。環境配慮商品の開発や、3R推進活動などでも役立っていますよ」。
消費者は、品質・デザイン・機能性などの魅力とともに、価格に納得し、そのうえで環境に配慮されていれば購入する。環境を前面に出しただけでは、なかなか販売につながらない。
消費者の立場に立って、いかに魅力があり、環境にも貢献できる商品を開発できるか。情報収集し、豊富な商品知識がなければ、提案は難しい。適切な品質表示などの知識も重要である。
「社内従業員への消費生活アドバイザー資格取得への啓発を図りたいですね。消費者対応窓口だけではなく、商品開発や仕入れ担当、環境社会貢献担当にも薦めたい。
消費者と生産者・流通担当などとのジョイントの役割をより的確に進めるのに、消費生活アドバイザー取得のための学習や経験は有用だと思います」。(百瀬部長)
百瀬部長自身の環境配慮についても、うかがった。
「持続可能な社会に向けて、できるだけ自動車を使わず、電車や徒歩で行くことを心がけています。趣味のガーデニングでは、蝶の好きな植物を植えるなど、ささやかに生物多様性にも貢献。環境カウンセラーや、ISO14001審査員なども勉強したいと思っています」。(2014年2月)