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活躍する消費生活アドバイザー

杉 陽子さん 大石 裕子さん

デジタルデバイド解消の一助として「スマホサポーター」の育成にもあたっています

杉 陽子さん(消費生活アドバイザー9期)
大石 裕子(ゆうこ)さん(消費生活アドバイザー10期)
適格消費者団体 NPO法人消費生活ネットワーク新潟 理事


杉さん(左)
1989〜2016年、新潟市消費生活センターの相談員を務める。2016〜2020年、NPO法人 新潟県消費者協会 事務局長。2021年より適格消費者団体NPO法人 消費生活ネットワーク新潟 理事およびNACS東日本支部新潟分科会 代表、2022年よりNPO法人 新潟県消費者協会 副会長に就任し、現在に至る。2023年よりデジタル推進委員。
趣味は、ガーデニングと小物作り。「庭のラベンダーでスティックやサシェを作って周囲の方に配っています」

大石さん(右)
1996〜2021年、亀田製菓(株)お客様相談室に勤務。2021年より適格消費者団体NPO法人 消費生活ネットワーク新潟 理事およびNACS東日本支部新潟分科会 副代表に就任し、現在に至る。2023年よりデジタル推進委員。
趣味は、テニス、旅行、美術館巡り。「一番好きな美術館は上野の国立西洋美術館。常設展は65歳以上無料なので時間がある時はよく立ち寄ります」

理事をされている適格消費者団体 NPO法人 消費生活ネットワーク新潟 について簡単にご紹介ください。

 消費生活ネットワーク新潟は、2011年11月、安全・安心な消費生活を守るため消費者団体や生協、弁護士会など、県内6団体が連携し、任意団体として設立されました。NPO法人化を経て2021年10月に適格消費者団体として認定を受け、事業者の不当な行為(不当な勧誘、不当な契約条項の使用、不適切な表示・広告)に対する申入活動を行う一方で、一般市民向け消費生活に関する講師派遣や講演会を実施しています。また、新潟県の受託事業「消費者志向経営普及啓発セミナー」の企画・運営も行っています。

理事に就かれたきっかけは?

大石 適格消費者団体を目指す団体として活動を始めた主旨に賛同し、2015年に(公社)日本消費生活アドバイザー・コンサルタント・相談員協会(NACS)東日本支部の支援を受け、新潟分科会も団体正会員として参画しました。2017年にNPO法人となった際に分科会から理事を選出することになり、高杉さんといっしょに理事に就きました。その時から当団体のホームページは私が制作し、常に更新するように努めています。

杉さんは NPO法人 新潟県消費者協会 の副会長もされています。

 当時の新潟県消費者協会の会長と消費生活ネットワーク新潟にかかわる会議やシンポジウムなどでご一緒する機会があり、協会事務局にお誘いをいただいたことがきっかけで、参加しました。
 現在は副会長として、毎月常任理事会で協会の運営方針を決定し、県内各地で行われる行事に役員として輪番で参加しています。また、消費者代表として、県や業界団体の審議会などにも参画しています。そのほか県受託事業の消費生活サポーターの養成や活動支援でも、事務局と連携をとり、助言等を行っています。
 消費生活サポーターは、消費生活に関する情報提供や、悪質商法や特殊詐欺被害防止の出前講座の講師、市町村や各警察署の消費者啓発事業のサポートをしており、県協会が実施する養成講座を修了した方など、県内で200名以上が登録しています。

お二人が消費生活アドバイザー資格を取得されたきっかけは?

 資格取得を目指した頃に義母と同居することになり、少しは働きに行く時間ができそうでしたが、就職経験のない専業主婦には何か資格が必要と思ったことです。
 有資格者の義妹から主婦でもチャレンジできる資格があると紹介され、取り寄せたテキストを読むと、それまで生活者として疑問に思っていたことなどの回答が記載されており、乾いたスポンジに水が沁みわたるような感覚を覚え、学ぶことが楽しいと初めて感じました。就職できなくても本格的に勉強したいと思い2年計画で資格取得することにしました。お試し受験のつもりでしたが、1回目で合格してしまいました。

大石 私は第一子出産を機に専業主婦になりましたが、「いつかは、また社会に出て仕事をしたい」とずっと思っていました。子育て中にも、社会に出て私ができることは何かと模索していたところ、新聞で消費生活アドバイザー資格についての記事を読み、「これだ!」とピピっときました。
 さっそく通信講座を申し込み、夫と2人の子どもに「この資格を取る!」と宣言。自分にプレッシャーをかけて背水の陣で試験に臨みました。幸いにも1回で合格することができ、それまで冷ややかな目で見ていた夫も喜んでくれました。

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