TOP > 消費生活アドバイザー > 資格活用事例 > WEBマガジン「あどばいざあ」 > 特集記事 > 特集 生活者からの疑問を地道に調査研究して20年 NACS西日本支部「商品の使いやすさとマニュアル研究会」の活動4

特集記事

 今後取り組みたいテーマは、これまで取り組んだテーマの「その後」。年月を経て消費者意識が変化し、商品自体も変化している。

 たとえば、14年前に取り上げた「高齢者にとっての家電」は、最近かなり使いやすいものが登場しており、安全点検制度も変わってきている。また、外国企業が製造する商品・サービスでは、マニュアルや使い勝手も日本のものとは違う場合もありそうである。
 今年度のテーマは、「詰め替え」。冊子発行は来年3月下旬を予定している。

(取材:2015年4月25日)
< 終 >


メンバー紹介

●代表 黒田 園子さん(消費生活アドバイザー13期)

 メーカーで新製品の評価をしています。製品開発のなかでお客様に近い部門にいますので、業務上必要な知識を得るために勉強し、取得しました。
 研究会活動では、違う分野の仕事をされている皆さんにお会いして、非常に知的刺激を受けます。日頃は会社人間ですので、自分にとって一人の生活者に戻るとても大切な時間です。また、冊子発行までできているのも大きな励みになっています。

●糸島 節子さん(消費生活アドバイザー14期)

 二十数年前にマーケティング会社に勤務していた際、「企業と消費者のパイプ役」というキャッチフレーズに興味をもち、資格を取得しました。
 研究会にはさまざまな立場の方がおられるので、多くの気づきが得られます。また、1人ではできない調査研究、提言などの情報発信ができるのも魅力です。

●猪股 満智子さん(消費生活アドバイザー19期)

 17年勤務した流通系研究所が閉鎖された際、その間の知識・経験の集大成のつもりで受験しました。製造業でものづくりのための基礎研究を経て、生活者啓発と生活者の立場から商品・生活を科学する研究に携わっていました。
 研究会活動は、現在、私の「社会の窓」になっています。

●内田紀子さん(消費生活アドバイザー25期)

 製造業でカスタマーサービス業務を担当していて、業務上必要があったこと、また企業と消費者の中間的な視点をもちたいと思って資格取得を目指しました。
 一つのテーマを実直にフィールドワークする研究会の姿勢から多くのことを学べ、仕事や仕事以外の生活にもさまざまな気づきをもつことができます。

●下田 桂子さん(消費生活アドバイザー25期)

 行政での消費生活相談員をしています。生活の場で種々な製品を使っていて「何かおかしい」「不便」とよく感じていたので、意見を言える客観的な視点をもちたいと思い、消費生活アドバイザー資格を取得しました。
 研究会の魅力は、「この商品どうしてこうなるの?」という対話を投げかけられる、打てば響く仲間がいる心強さ。そして、ユーザーエゴに偏らないメンバーの見識と幅広い活動範囲です。

●福島 寿美さん(消費生活アドバイザー13期)

 行政の窓口での相談員および啓発講座、相談員養成講座の講師を務めるとともに、これらの事業を行うNPO法人の理事もしています。消費生活アドバイザー資格は、食品や洗剤など、身のまわりの化学製品に興味をもち、勉強しているときに出会いました。
 研究会活動では、メンバーの意見を聞いたり、自ら発言したりすることで視野が広がり、また新たな視点の発見につながっていくことに魅力を感じています。

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