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合格者の声

2018年度(第39回)消費生活アドバイザー試験合格者の声

鴻巣 忍(こうのす・しのぶ)さん

営業のスキルアップと製品の安全性向上を目指して育児休暇を利用し受験

鴻巣 忍(こうのす・しのぶ)さん

アロン化成株式会社

 私はアロン化成株式会社という製造メーカーに勤務しており、「安寿」という福祉用具の製品ブランドを販売する営業職に携わっています。
 弊社は製造メーカーであるがゆえに顧客とじかに接する機会は少なく、自らが販売した商品が消費されていく過程を想像しづらかったため、お客様の視点に立った提案がなかなかできないことが仕事をするうえでの悩みでした。また、受験を思いたった頃は育児に奮闘している時期でしたので、安全な製品を選ぶための表示の大切さや、その理解しやすいことの重要性を痛感するようになっていました。この製品は身体に安全なものか、環境に留意されたものであるかなど、将来にどのような影響があるかを考えて製品を選ぶようになっている自分にびっくりしたことを覚えています。
 そんな折、消費生活アドバイザーという資格を知る機会を得て、この資格について学ぶことでもっと営業としてスキルを高めることができる、また子どもたちに安全な製品を与えられるようになりたいと考え、一念発起して資格取得の勉強を始めました。

 最初は第二子の育児休暇中を利用して資格を習得してしまおうと軽く考えていたのですが、いざ勉強を始めてみると、手にした通信講座テキストの内容は膨大で、何度も心が折れかけました。そうしたなか、最後まで頑張れたのは、せっかくの自分の気づきを資格という形として残したいという気持ちがあったからだと思います。

 さて私の勉強方法といえば、テキストを一通り読み込んだ後、暗記が必須の部分については過去問題を解いて、そのできなかった部分をフォローすることを繰り返し行うものでした。また理解が必要と思った部分では、テーマごとにマイノートを作成する工夫などもしていました。
 一番苦労したのは経済に関する設問で、その理解にはかなり苦労した記憶があります。半年ほどかけて勉強したかいがあって、第1次試験はなんとか合格しましたが、残念ながら第2次試験は不合格となってしまいました。
 捲土重来を期した2年目は育児休暇から職場へ復帰した後であったため、学習する時間帯を早朝に替えて取り組みました。さらに産業能率大学の第2次試験講座のスクーリングやNACS(公益社団法人日本消費生活アドバイザー・コンサルタント・相談員協会)の小論文対策講座を活用したことはもちろん、企業行動憲章を読み込んで問題を自作したり、スマホの原稿用紙アプリを使って昼休みなどの短い時間にも集中して取り組むようにしていました。
 2年目で合格できた最大の理由は、私が勉強する時間を確保できるようにと、家族がたくさん協力してくれたことでした。「ここまで協力してもらって不合格ではすまされない」というプレッシャーが良い方向に導いてくれたのかもしれません。

今回、晴れて合格することできましたが、今後は資格取得だけで満足せず、いろいろな方から刺激をいただき、お客様の視点に立った提案ができる営業職として活躍していきたいと思います。

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