TOP > 消費生活アドバイザー > 消費生活アドバイザー試験 > 合格者の声 > 合格者の声 西さん

合格者の声

2019年度(第40回)消費生活アドバイザー試験合格者の声

西 彩奈(あやな)さん

資格を活用し、お客様に有用なコンサルティングを提供したい

西 彩奈(あやな)さん

東京海上日動リスクコンサルティング株式会社

 東京海上日動リスクコンサルティングは損保系列のコンサルティング会社で、保険だけではカバーできないようなさまざまなリスクに関するコンサルティングメニューを提供しています。そのなかで私は、苦情対応マネジメメントシステムであるISO 10002の適合性評価や消費者志向経営に関するアドバイス等、顧客満足やサービス品質向上に関わるコンサルティングに携わっています。
 コンサルティングをご依頼いただく企業様のなかには消費生活アドバイザーが複数在籍され、担当されている方が有資格者というところもありました。コンサルタントはあらゆる視点からのアドバイスが必要であり、「お客様が知っている内容は、当然に知らなくては」と思ったことが資格取得のきっかけです。
 実は、私は昨年度もこの試験を受験しています。この試験は、合格率20%程度であり、筆記試験も択一回答方式であることや、試験範囲に消費生活など身近な内容も多く入っていることから、当時はそれほど難易度の高くない試験だろうと考えていました。そのため、通信教育のテキストをさっと読み、数か月の勉強で試験に挑んだところ、第1次の筆記試験であえなく不合格。「これは本腰を入れて試験勉強に臨まなくては」と考えを改めました。一方で、学生の頃とは違い、未就学児2人の育児とフルタイムの仕事に追われる環境なので、勉強時間の確保が最大の課題になりました。

 どうやったら17科目もある試験範囲を効率的に勉強できるのか考えた結果、通信教育のテキスト学習のほかに通学講座に数か月通いました。記憶術に良いとされる青ペンを少なくとも20本は消費し、講座の先生のアドバイスにより、通算500時間程度の勉強時間で自分に自信をつけ、「今年こそは」と万全の準備で第1次試験まで準備を重ねていました。
 そうしたなか、忘れもしません。第1次試験が迫る10月11日、台風第19号が日本に上陸するのではないかとのニュースが流れました。試験当日の10月13日には関東地方に台風が接近・上陸する可能性があり、「東京会場では試験そのものが受けられないのではないか」と不安が募りました。消費生活アドバイザー試験は時事問題も出題されることから、次年度に持ち越せば、また大切な時間を試験取得のための勉強に費やさなくてはなりません。
 「では、今年度受かるために、今、私に何ができるだろうか」と考え、11日の夕方に台風の影響を受けにくいと想定した札幌会場に受験地を変更、最終便の飛行機に飛び乗りました。土地勘のない慣れない土地での試験直前の追い込みや受験は大変でしたが、無事、第1次試験を通過することができました。

 このような体験があったため、最終合格の結果をホームページで見たときはとても嬉しく、資格取得を応援してくれた元上司に真っ先に報告しました。ただし、私にとって消費生活アドバイザーという資格はゴールではなく通過点であり、今後はこの資格や資格取得にあたって得た知識を活かしながら、引き続きお客様に有用なコンサルティングを提供したいと考えています。

青ペンと自作のノート

青ペンと自作のノート

▲TOP