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合格者の声

2019年度(第40回)消費生活アドバイザー試験合格者の声

齋藤 浩美さん

より良い消費を啓発し社会の安全・安心を守りたい

齋藤 浩美さん

宮城県消費生活サポーター

 「消費は世界の未来を変える…」
 私が消費生活アドバイザー資格の受験へと駆り立てられた運命の一言です。
 私は、宮城県安全・安心まちづくり委員会委員として第3期基本計画の策定に関わったことから、推進項目に掲げられた「特殊詐欺等を未然に防ぐ活動」に携わろうと、2018年から消費生活サポーターになりました。その養成講座を受講した際、講師のNACS東北支部の方が消費者市民社会やエシカル消費の説明において話されたのが冒頭の一言でした。聞いた瞬間、雷に打たれたような衝撃(!?)を受けました。
 「消費を正すことで、社会の安全・安心を守ることができるかもしれない。消費について一から学び、資格をもって、啓発や教育まで活動の幅を拡げたい!」
 大きく夢が膨らみました。

 講座終了後、県の担当者から消費生活アドバイザー資格取得が役立つことをお聞きしました。そこで勉強方法をネットで調べ、翌年4月より産業能率大学の通信教育を受講しました。
 送付されてきたテキストは、消費者問題、行政・法律知識から経済、生活基礎、地球環境問題までと幅広い試験範囲をカバーしており、内容が膨大に見え、圧倒されました。
 「還暦目前の記憶力では、まともに太刀打ちできない…」
 早々にテキストの熟読を諦め、流し読みでリポート提出に臨み、3カ月で講座を修了しました。その後、3年分の過去問3周繰り返して解きながら、テキストをじっくり読み直したうえで、重要事項を書き出した単語帳を8冊作成しました。
 同時に、消費者庁などのWebサイトで最新の消費者問題や法改正の動きなどを把握するため、広告の裏紙に要点をまとめて書き、寝室の枕元に貼って就寝・起床時に音読しました。家族には、この「貼り出し音読作戦」は第2次試験の論文対策としての「構成メモ作成」や、面接試験の「声出し」の基礎練習であると説明し、半ばあきれられながらも理解(?)を取り付けました。
 第1次試験は、台風第19号の暴風雨で一睡もできぬまま、フラフラで会場にたどり着き、受験。辛くも合格できたこともあり、喜びはひとしおでした。しかし、その後、短期間で第2次試験の準備をしなければならず、大変でした。通信講座の論文指導で受けた指摘を心に刻み4〜5本の論文を作成するとともに、第1次試験対策時もお世話になったNACS東北支部の方々から面接指導を受けたり、論文組み立ての工夫をお聞きし、それを折り込みながら推敲を重ねました。
 第2次試験当日は晴天に恵まれましたが、今度は緊張で一睡もできず、論文も面接も目指した結果には程遠く、合格の手応えはありませんでした。
 ホームページの合格者名簿で自分の名前を見つけたときは、「信じられない」という思いと、協力してくれた家族、通信教育講座の担当者そしてNACS東北支部の方々への感謝の思いが込み上げ、胸がいっぱいになりました。

 今後は、資格を「より大きく羽ばたくための翼」にして、新型コロナウイルス感染拡大によって地球規模での消費環境変化にさらされる消費者の安全・安心を守るため、また持続可能な社会を未来に手渡すため、自治体の基本計画策定や、啓発・教育活動に積極的に関わっていこうと意欲を燃やしています。
 消費生活アドバイザー資格は、消費生活経験を「宝」として、年齢の壁を突破できる素晴らしい可能性も秘めていると思います。人生100年時代にこそ、多くの方に挑戦してほしい。ぜひ、一歩踏み出してみてください。応援しています。

自作の学習メモ

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