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合格者の声

2017年度(第38回)消費生活アドバイザー試験合格者の声

福島 恵美さん

中立公正な視点でお客様の声に耳を傾け、業務改善につながる提言をしていきたい

福島 恵美さん

東京電力エナジーパートナー株式会社

 私は、2016年4月に電力小売全面自由化に伴いホールディングス制が導入され分社化された小売会社、東京電力エナジーパートナー(株)に所属し、東京電力グループ全体の経営に対するご意見・お問合せを承っています。
 原発事故から7年以上が経過しても、広く社会の皆さまにご迷惑をかけている状況は変わらず、廃炉にはまだ長い年月が必要です。社員として福島の復興の思いを何より大切に、お客さま視点に立ち、寄り添う対応を目指したいと考えました。また電力・ガスの自由化により私自身の消費者としての意識や感度を高める必要もあり、消費者問題や関連法規に関する幅広い知識を習得したいと思いました。

 勉強は、子育てに追われ、まとまった時間の確保が難しいため、通信講座の受講は断念し、合格対策テキストに絞って挑みました。テキストを読む ⇒ 過去問1年分を解く ⇒ テキストのていねいな復習をした後、4年分の過去問を解きました。その後はテキスト復習と過去問の解答の反復に徹しました。
 勉強のほぼすべてを通勤時間と昼休み、休日の朝で行い、試験直前1カ月は朝5時起きの追い込みで何とか間に合わせました。また法改正や時事問題の網羅のため、産業能率大学の第1次試験直前対策と時事問題対策の2講座を受講、総復習までを行いました。
 第1次試験の自己採点で7割超えを確認し、即、第2次試験の準備に取りかかりました。小論文添削通信講座を受講するとともに、消費者問題の論文をとにかくたくさん読み、内容の引用にとどまらず、自分の考えを的確に伝える技術を学びました。また東日本大震災以降、社内の資格研修・支援はなくなったものの、有資格者の方々に論文添削や多大なアドバイスをいただいたことはありがたかったです。
 論文も通勤中にスマホで書き、すきま時間に原稿用紙に落とし込み、重要項目の暗記に努めました。業務の合間に、社員が泊りがけで従事する福島の復興推進活動に行き、夜間に宿泊先で勉強したのも懐かしい思い出です。

 インターネットの合格発表を見ても「間違いではないか」と不安でしたが、合格通知を受け取り「本当に合格した」という喜びと実感が湧きました。
 これから、消費生活アドバイザーとして、日々の業務の中で中立公正で幅広い視点を大切にお客さまの声に耳を傾け、経営層に向けた業務改善につながる提言を行っていきたいです。合格したことで、業界を越えた社外ネットワークを活用した交流や、勉強会等を通じて得た知識・情報を社内にフィードバックするためのスタート地点に立ったと考えています。

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